Claude Code・Codex 最新アップデートまとめ【随時更新】|内製に効く変更点

Claude CodeとCodexの最新アップデートを示すイメージイラスト

AIコーディングツールは週単位で進化しています。本記事は、Claude Code と OpenAI Codex の主要アップデートを「非エンジニアの業務チームが自分でツールを作る」という視点で随時更新してまとめる、ひとつの定点観測ページです。技術者向けの細かな変更ではなく、御社のAI内製にどう効くかを軸に、最新の動きを月次で反映していきます。最新の追補は冒頭に追記します。

Claude CodeとCodexの主要アップデートの全体像
図:Claude CodeとCodexの主要アップデートの全体像

最新の追補(2026年8月)

2026年7月は、Claude Code が新しい上位モデルへ切り替わる一方で「勝手に暴走しない」ための歯止めを一斉に入れた月でした。Codex 側では、業務チームが早めに手を打つべき利用終了の告知が出ています。要点は次の4つです。

  • Claude Opus 5 が既定の Opus モデルに:Claude Code は2026年7月24日公開の v2.1.219 で Claude Opus 5 を追加し、Opus の既定モデルとしました。長い文脈(1Mコンテキスト)を標準で扱えます。応答を速める「fast mode」の対象も見直され、Opus 5 と Opus 4.8 に適用される形になりました。料金は変更されるため、費用を見積もる際は必ず公式の料金ページで最新をご確認ください。
  • 自動化の「歯止め」がまとめて入った:サブエージェント(作業を分担する小さなAI)が入れ子で動ける深さは既定で3階層までとされ、同時に動くサブエージェントの数にも上限(既定20)が設けられました。1セッションあたりのWeb検索の回数にも上限(既定200)が入り、指示が思わぬ形で広がり続けるのを止められるようになっています。長い自動処理を任せる企業ほど、費用と時間の予測が立てやすくなる変更です。
  • 権限まわりの安全性が強化された:7月18日公開の v2.1.214 では、フォルダ単位の許可設定が意図しない階層まで自動承認してしまう問題や、Windows の PowerShell 5.1 で権限チェックを迂回できる問題が修正されました。極端に長いコマンドは自動実行せず必ず確認を出す、といった「迷ったら止める」側への変更も入っています。情報システム部門が全社導入を検討するうえで見ておきたい部分です。
  • Codex は旧モデルの利用終了が予告された:OpenAI は2026年7月31日に、GPT-5.4 と GPT-5.4 mini を2026年8月31日で Codex(ChatGPTアカウントでのサインイン時)から利用できなくすると告知しました。推奨の移行先は GPT-5.6 系のモデルです。業務で使っている方は、保存済みのモデル設定・管理者が配った設定・定期実行しているタスクが古いモデルを指したままになっていないか、締切前に確認しておく必要があります。

あわせて Claude Code は、コードレビューや検証の処理を「Claude が勝手に始めない・呼ばれたときだけ動く」方向へ変え、時間のかかる処理は会話の裏側で走らせるようにしました。スクリーンリーダー利用時の読み上げ改善も継続して進んでおり、業務チーム全体で使える土台が整いつつあります。Codex 側では、デスクトップアプリで音声のまま作業を指示できる ChatGPT Voice(7月23日)、ひとつのプロジェクトに複数のフォルダを含められる複数フォルダ対応、複数のリポジトリをまたいだ変更のレビュー(7月30日)が加わりました。7月以前の主な動きは以下に残します。

2026年7月前半までの動き

2026年6月末から7月前半にかけては、Anthropic が新しい中核モデル「Claude Sonnet 5」を公開し、Claude Code の既定モデルに採用したことが最大の話題でした。上位モデルに迫る「自律的に段取りして作業する力」をより手頃なコストで使える位置づけで、長い文脈(1Mコンテキスト)を標準で扱います。複数工程の自動化を低コストで回せるようになり、日常の業務ツールを数多く動かすチームほど費用面のハードルが下がりました。Codex 側では、手元の Mac や Windows での作業をスマートフォンの ChatGPT アプリから開始・確認・承認できる「Codex Remote」が正式版になり、外出先から進捗を確認する運用がしやすくなっています。

2026年6月後半の動き

2026年6月後半は、Claude Code が「長く回す自動化」と運用設定を強化し、Codex が手元のアプリとの連携を広げました。要点は次の3つです。

  • 予備モデルへの自動切り替え:最大3つまで予備のモデルを順番に指定でき、本命のモデルが混雑して応答できないとき自動で切り替わります。対話の途中でも働くようになり、長時間の自動処理が止まりにくくなりました。
  • 会話言語に合わせたセッション名:作業履歴の見出しが、会話で使っている言語で自動生成されるようになりました。日本語でやり取りすれば履歴も日本語で並び、複数のツールを並行して育てるチームほど見やすくなります。
  • Codexが手元のアプリと連携:macOS向けに、開いているアプリの画面を読み取って渡せる機能(Appshots)が加わり、Windowsアプリの画面操作にも対応しました。いま見ている業務画面をそのまま題材にできます。

あわせて、セッションをまたぐメッセージ受け渡しの安全性も見直され、組織での本格運用に向けた地固めが進んでいます。以下では、月初にまとめた前半の動きを引き続き掲載します。

2026年6月前半の要点

細かなバージョンを追う前に、2026年6月前半の動きを3点に絞ると次のとおりです。

  • 自動化が一段深くなった:Claude Code はサブエージェント(作業を分担する小さなAI)が、さらに自分の下にサブエージェントを持てるようになりました。複数の工程を含む業務をまとめて任せやすくなります。
  • ツール間の乗り換えが楽になった:Codex に「Migrate to Codex」という移行機能が入り、Claude Code などの設定を取り込めるようになりました。一度作った業務向けの設定が特定ツールに縛られにくくなっています。
  • 新しい中核モデルが登場した:Anthropic が Claude Fable 5 を公開し、Claude Code もこれに対応しました。長い文脈(1Mコンテキスト)を既定で扱えるのが特徴です。

いずれも「より複雑な業務を、より少ない手間で自動化できる方向」への変化です。順に見ていきます。

Claude Code:サブエージェントの多階層化とFable 5対応

Claude Code は2026年6月10日に v2.1.172、翌11日に v2.1.173 を公開しました。業務チームに関係が深い変更は次のとおりです。

最大の目玉は、サブエージェントが自分のサブエージェントを最大5階層まで生成できるようになった点です。たとえば「請求書の処理」という大きな指示を、Claude Code が「ファイルを読む担当」「金額を照合する担当」「結果をまとめる担当」のように自動で分担させられます。これまでも作業の分担はできましたが、その担当がさらに下請けを持てるようになり、工程の多い業務を一括で任せやすくなりました。

運用面の改善も入りました。Amazon Bedrock 経由で使う場合、リージョン(サーバの地域)を環境変数で指定していなくても ~/.aws の標準設定から読み取るようになり、設定の手間が減りました。プラグインを探す画面に検索バーが付き、長い文脈(1Mコンテキスト)を使う際にクレジットが足りずに処理が止まってしまう不具合も、自動で標準サイズに圧縮して継続するよう修正されています。

翌日の v2.1.173 では、新モデル Claude Fable 5 のモデル名の扱いが整理されました。Fable 5 は長い文脈を既定で扱えるため、名前に付いていた識別子([1m] という表記)を自動で取り除くようになっています。Claude Code がどのようなツールかをまだ把握していない方は、Claude Codeとは何かをやさしく解説した記事から読むと、今回の変更の意味がつかみやすくなります。

Codex:他ツールからの移行とブラウザ操作の強化

OpenAI の Codex も6月に複数のアップデートを重ねました。業務利用の観点で注目したいのは2つです。

1つ目は、6月9日のアップデートで加わった「Migrate to Codex」という移行機能です。Claude Code などで作った設定を Codex 側に取り込めるようになりました。AIコーディングツールは複数の選択肢があり、どれを選ぶか悩みどころですが、設定の移行手段が整うほど「まず一つ使ってみて、合わなければ乗り換える」という判断がしやすくなります。ツール選定の段階で過度に身構える必要が薄れた、という意味で前向きな変化です。Claude Code と Codex の違いはClaude CodeとCodexの違いと使い分けで整理しています。

2つ目は、6月11日のアップデート(26.609)でのブラウザ操作の強化です。Codex がブラウザを操作する際の処理が最大2倍速くなり、開発者向けの詳細なデバッグ機能(Developerモード)も加わりました。あわせて、利用上限のリセットを繰り越せる仕組みや、プロジェクトの初期設定を作る /init コマンドなども追加されています。こうしたブラウザ操作の自動化は、Webの管理画面からの定型作業(情報の転記やレポートのダウンロードなど)を任せる用途と相性が良い領域です。

Claude Fable 5の登場と課金まわりの変更

今回のアップデートの背景にあるのが、Anthropic の新しい中核モデル Claude Fable 5 の登場です。Anthropic の発表によれば、これまで一般提供してきたモデルを上回る能力を持つ位置づけで、長い文脈(1Mコンテキスト=おおまかに本数冊分の情報を一度に扱える容量)を既定でサポートします。長い社内資料やまとまった量のデータを一度に読ませる使い方がしやすくなります。

あわせて、各種報道では2026年6月15日から定額プランにおけるプログラム的な利用(自動で繰り返しAIを呼び出すような使い方)の枠が、別建ての月次クレジットに分離されると伝えられています。日常的に対話で使う分には影響は限定的ですが、業務を本格的に自動化して大量に回す段階に入ると、料金の考え方が変わる可能性があります。具体的なプランの内容や金額は変更されることがあるため、導入を検討する際は必ず各社の公式の料金ページで最新情報を確認してください。本記事では特定の金額には触れません。

非エンジニアの業務チームに何が効くか

技術的な変更を、現場の言葉に翻訳すると次のようになります。

第一に、任せられる業務の幅が広がりました。サブエージェントの多階層化により、「データを集める→突き合わせる→報告書にまとめる」のように工程が連なった業務を、一つの指示でまとめて自動化しやすくなっています。これまで「単純な作業しか任せられない」と感じていた方ほど、再挑戦する価値があります。

第二に、ツール選定のリスクが下がりました。移行機能が整い、長い文脈を扱えるモデルが各ツールに広がることで、「最初にどれを選ぶか」で身動きが取れなくなる状況が減っています。完璧な比較検討で立ち止まるより、現場の小さな業務で一つ試す方が、いまは合理的です。

第三に、これは裏返しの注意点ですが、進化の速さそのものが、内製の前提条件を変えています。週単位で機能が増えるツールは、一度の研修で「終わり」にはできません。社内に使い方を追いかける担当者(AI推進担当)を置き、変化を業務に取り込み続ける体制があってはじめて、これらの進化を成果に変えられます。推進担当の立ち上げ方はAI推進担当者の社内立ち上げガイドで解説しています。

まとめ:進化を「追いかける体制」が成果を分ける

本記事の要点を整理します。

  • 直近(2026年7月)では、Claude Code が Claude Opus 5 を既定の Opus モデルに採用する一方、サブエージェントの階層と数・Web検索の回数に上限を設け、権限まわりの安全性も強化した
  • Codex は GPT-5.4/5.4 mini の利用終了(2026年8月31日)を予告。保存済みの設定や定期実行のタスクが古いモデルを指していないか、締切前の確認が要る
  • Claude Code は v2.1.172/173 で、サブエージェントの多階層化(最大5階層)と新モデル Claude Fable 5 への対応を進めた
  • Codex は「Migrate to Codex」で他ツールからの移行を容易にし、ブラウザ操作を最大2倍高速化した
  • Claude Fable 5 は長い文脈を既定で扱える中核モデル。課金の枠組みにも変更が報じられており、本格運用時は公式の料金を要確認
  • 現場目線では「任せられる業務の幅が広がり、ツール選定のリスクが下がった」。一方で進化が速く、追いかける体制づくりが成果を左右する

ツールは確実に「非エンジニアがより複雑な業務を自動化できる」方向へ進んでいます。大切なのは最新機能をすべて把握することではなく、自社の業務で一つでも多くツールを動かし、変化を取り込み続ける習慣を持つことです。

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出典:Claude Code 公式チェンジログOpenAI Codex 公式チェンジログAnthropic「Claude Sonnet 5」発表(2026年8月1日時点)。本記事は最新情報を随時更新します。仕様・料金は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。

執筆:AI CODEMY 編集部 / 最終更新:2026年8月1日